to不定詞マスターへの道

1-3: 名詞を助けるto不定詞【Adjective用法】

前回は、to不定詞が「~すること」という意味で使われる「名詞の顔」(名詞的用法)を見ましたね。 今回は、to不定詞の2つ目の顔、「形容詞の顔」について学びます。これは「Adjective usage (アジェクティヴ ユースィッジ/形容詞的用法)」と呼ばれます。

「形容詞」と聞くと、beautiful (美しい)花、tall (背の高い)木のように、名詞の様子や性質を詳しく説明する言葉ですね。 to不定詞も、この形容詞のように名詞を詳しく説明する働きをすることができるんです!

形容詞的用法のキホン:「名詞 + to 不定詞」の形

to不定詞が形容詞の顔を持つとき、それは直前にある名詞を後ろから詳しく説明します。 普通の形容詞(例: a red apple)は名詞の前に置かれますが、to不定詞が名詞を説明するときは、名詞 + to不定詞の語順になります。これが大きなポイントです。

訳し方としては、主に「~するための(名詞)」または「~すべき(名詞)」となります。

名詞 to + 動詞の原形 ...

to不定詞が、うしろから前の名詞を「どんな名詞なのか」と説明しているイメージです。

「読むための本」のように、to不定詞が前の名詞を具体的にします。

例文で見てみよう! (たっぷり20例)

I have a lot of homework to do today.

私には今日すべき宿題がたくさんあります。

She wants something cold to drink.

彼女は何か冷たい飲むためのものが欲しいです。

This is the best way to learn English.

これは英語を学ぶための最良の方法です。

He has no time to watch TV.

彼にはテレビを見るための時間がありません。

Do you have a pen to write with?

あなたは(それで)書くためのペンを持っていますか? (withが必要)

There are many children to play with in the park.

公園には一緒に遊ぶための子供たちがたくさんいます。 (withが必要)

Give me something interesting to read on the train.

電車で読むための何か面白いものをください。

He is looking for a house to live in near the station.

彼は駅の近くに住むための家を探しています。 (inが必要)

Is there anything important to tell me?

私に伝えるべき何か重要なことはありますか?

We need a concrete plan to succeed in this project.

このプロジェクトで成功するための具体的な計画が必要です。

That was the wrong decision to make at that time.

それはあの時下すべき間違った決断でした。

She has many friends to talk to when she feels down.

彼女には落ち込んだ時に話すための友達がたくさんいます。 (toが必要)

I have no money to buy lunch today.

私は今日、昼食を買うためのお金がありません。

This park is a good place to take pictures.

この公園は写真を撮るのに良い場所です。

He missed the last chance to apologize to her.

彼は彼女に謝るための最後の機会を逃しました。

There is nothing to worry about; everything will be fine.

心配するべきことは何もありません。全てうまくいくでしょう。 (aboutが必要)

It's time to say goodbye now.

もうさよならを言うべき時間です。

She needs someone reliable to trust.

彼女には信頼するための(信頼できる)誰かが必要です。

Do you know a good restaurant to recommend?

あなたは推薦するべき(推薦できる)良いレストランを知っていますか?

He has the ability to solve complex problems.

彼には複雑な問題を解決するための能力があります。

「~するための」?「~すべき」? どっちで訳す?

to不定詞の形容詞的用法は、「~するための」と「~すべき」のどちらで訳すかは、文脈(話の流れ)によって自然な方を選びます。 あまり厳密に区別しすぎず、しっくりくる方で理解しましょう。

名詞的用法とのちょっとした違い

名詞的用法は「~すること」という「名詞のカタマリ」でしたね。 一方、形容詞的用法は「~するための名詞」のように、必ず説明する相手(名詞)がいます。

形容詞的用法 練習ドリル

ドリル1:並べ替えて文を完成させよう!

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ドリル2:to不定詞はどの名詞を説明している?

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