ウルトラ先生の確率教室

第0部 はじめに： 確率ってなんだろう？～日常にあふれる「もしかして」～

みんな、こんにちは！ウルトラ先生だよ。これから一緒に「確率Probability」について学んでいくんだけど、そもそも確率って何だと思う？

「明日は遠足だから、晴れるといいな。天気予報では降水確率30%だって。」

「今日の給食、好きなメニューが出る可能性possibilityはどれくらいかな？」

「ゲームでレアアイテムが欲しい！でも、なかなか出てくれないんだよなあ…。」

こんな風に、私たちは毎日の中で「もしかしたらこうなるかな？」「どれくらいの割合で起こるんだろう？」と考えることがあるよね。これが確率の考え方の入り口なんだ。

偶然Chance と 必然Certainty

世の中の出来事には、大きく分けて二つのタイプがあるよ。

• 必然 (Certainty / Inevitability): 必ずそうなること。例えば、太陽が東から昇って西に沈むことや、リンゴを木から離すと地面に落ちることだね。これは科学の法則で決まっていることだ。
• 偶然 (Chance / Randomness): どうなるかわからないこと。例えば、サイコロを振ってどの目が出るか、じゃんけんで何が出るか、次の信号が青か赤か、などだね。これらの出来事は、やってみるまで結果がわからない。

確率Probability というのは、この「偶然Chance」な出来事が、どれくらいの「起こりやすさ」なのかを数字で表したものなんだ。

じゃんけんで何が出るかは偶然だね！

身の回りの「確率」

確率の考え方は、実は私たちの生活のいろいろな場面で使われているよ。

• 天気予報の降水確率: これはみんなもよく目にするよね。「降水確率50%」と聞いたら、「雨が降るかもしれないし、降らないかもしれない。ちょうど半々くらいかな？」と予測predictionする手がかりになる。
• 宝くじの当選確率: 「一攫千金！」と夢見る宝くじ。でも、当たる確率はとっても低いんだ。どれくらい低いのか、この教室で後々計算してみよう！
• ゲームのアイテムドロップ率: 「この敵を倒すと、10%の確率でレアアイテムが手に入る！」といった情報も、確率だね。10回倒せば必ず手に入るわけじゃないのが、悩ましくも面白いところ。
• スポーツの勝率: 野球チームAがチームBに勝つ確率は60%だ、なんていうのも確率を使った表現だ。

お天気も確率で表現されるね！

この教室で学ぶこと

この「ウルトラ先生の確率教室」では、

• コインを投げたら表が出る確率は？
• サイコロを2つ振って、同じ目が出る確率は？
• トランプのポーカーで、ものすごく強い役（ロイヤルストレートフラッシュ！）が出る確率はどれくらい？

といった具体的な計算方法から、確率の基本的なルール、そしてもっと進んだちょっぴり難しいけど面白い確率の世界まで、順番に探検していくよ。

難しそう？ 大丈夫！ 図やアニメーション、簡単なゲームも使って、楽しく学べるように工夫していくからね。さあ、確率の扉を開けてみよう！